第2回留学生


留学生紹介

オスバルド・アントニオ・モレノ・ベガ氏(24歳)
(愛称:”バルト”)
サンチャゴ経理監査学校の監査コースの資格を持ち,2008年10月中国北京で開催された The World Sport Mind Games オリンピックで囲碁代表に選ばれたチリ囲碁連盟の幹部。詩作の趣味もある。
囲碁の腕前は二段程度だが自身の囲碁の上達とともに囲碁指導技術の習得も視野に入れて意欲的に取り組んでいる。

研修期間

2010年4月~7月

研修場所及び研修内容

 
 茨城県石岡市において有機農業塾(スワラジ学園)を営む当会メンバーの合田寅彦氏宅を拠点に,囲碁学習だけでなく農業実習も行いながら,近隣の囲碁愛好者や棋士の鄒 海石七段をはじめとするプロ棋士の指導,当会メンバーの碁会招待などを通して研修し、7月4日帰国した。

バルト日記
 研修期間中のバルト氏の研修日記。
 ・2010年4月5日~7月4日
日付 日記の日本語訳
4月5日

 日本に着くと、合田さん及び阪本さんが私を待っていてくれた。長い間阪本先生に会っていなかったので、嬉しい一瞬であった。その後、車で合田さん宅に行き、家族の皆さんに紹介していただいた後、合田さん家族と夕食を共にした。就寝。
 合田さん家族は感じが良くて私を暖かく迎え入れてくれた。 

  合田ファミリーと初対面   阪本さんと再会、”乾杯”
 犬のモモチもよろしく  いざ出陣
 毎日合田さんと対局   スワラジ学園研修生と田起こし(背景は筑波山)
  畑に堆肥をまき野菜づくり  スワラジ学園の新研修生歓迎会に参加
  ゆぶくろやの例会に参加して    松田さんと対局
4月6日  午前中に碁を2局、1回は阪本さんと4子置いて、もう1回は合田さんと2子の置き碁を打ち、結果は両方とも負け。その後、200年以上前に建造された仏教寺院を見に丘に行った。 阪本さんから聞いた所では、日本人は特別宗教を信じていない人でも何か重要な行事がある時に、こういった寺院を訪ねるとの事。(寺院は神道の場合もあるし、仏教の場合もあるという)。その後、桜の花の公園に行ったが、全て気持ちが良くなる雰囲気で絵を描く人が沢山見られた。合田さん宅との違いがないと思われる古くからの日本の家を訪ねたが、大きな特徴は建設材が木材でまた接合部も金属を使わない木の組み合わせにある様であった。
  その後、新しい女性の研修生を出迎え、阪本さんを見送った。
 新研修生二人の歓迎会があったが、女性研修生はパナマで看護婦として働いていたとの事で、スペイン語を話せた。
  食事は、米、きのこ、卵、野菜と魚がベースで毎日私には炭酸系の飲み物1本を与えていただいたが、私は日本料理がとても気に入った。
  午後の犬の散歩は特に好きな活動の一つで、日本の田舎の景色を楽しめるひと時だし、沼には野生のアヒルや魚も多く見られて気持ちの良いものである。 
4月7日   5時に起きて、5時半に犬の散歩の後、鶏に餌を与える合田さんの手伝いをした。鶏は2種類いて、中国産は白色、もう一つは茶色である。餌はトウモロコシが主体でこれに貝殻、炭、穀類の残りを混ぜて全部をするやり方で、チリの鶏に与える餌と大変よく似ている。その後はチリの田舎の人達がやる様な放し飼いではなくて緑の葉っぱを与える。
 毎朝1局碁を打つのが合田さん宅での習慣になっており、棋譜を付けて貰う。今日は雨だったので、碁の勉強の時間が長くなった。
  午後別の日本人と碁を打った。午後犬の散歩は行わず、合田夫人が雨の時は必要なしとの事であった。
4月8日  6時に起床、犬の散歩、合田さんとの碁。大変寒い日で、家で碁の勉強。昼食後米の種まき用の肥料作りの仕事で合田さんの手伝い。同氏の生徒達は皆、焼いた土の上に肥料撒きを行うが、(阪本さんによると焼いた土は雑草の成長を抑える由で)、チリでは、こういうやり方を知らなかったので、私には印象深かった。
  午後犬を散歩に連れ出し、合田さんの息子さんの家に行き、歓迎の夕食会を催して貰い、大変気持ち良く過ごした。
  温泉に招待され、リラックス出来たが、大変疲れもして、寝に帰る。
4月9日  6時に起床、犬の散歩の後、鶏用のレタス他の野菜を採りに行く。鶏用の野菜を作っているというのが印象的で、チリでは人が利用しない野菜とか端切れしか与えない。
 その後、竹を切りに行ったが、ここで 「竹は柔軟にして丈夫」という警句を思い出す。言葉として読んで知っていても、実際に経験するのとは違う。
  午後、碁の私的な集まりに行き4人の方達と知り合いになる。皆感じの良い人達でその場所は碁に向いた所で素晴らしい経験であった。合田さんから次からは自転車で訪ねて行く事になるよと言われたが場所の名前は「きばら」(ゆぶくろや)という。
4月10日    

5時半起床、犬の散歩。私の健康状態改善の為、小走りするのが良いとの合田さんアドバイスあり。
 今日はいつもより多く碁を並べ又、詰め碁を解く。その後合田さんの碁の同好会友人の一人との歓迎会に連れて行って貰う。日本料理の味と種類が大変気に入った。
 場所は小川の畔の森で素晴らしく全ての状況は想像を超えるものであった。

4月11日   

   5時半に起床、犬の散歩の際、夢の中に居る様な感じを受ける。桜の木は想像力を与えてくれる宝庫である。碁を打ち、プロの碁を何局か並べる。その後、合田さんの友人グループと食事。日本の漫画アニメで良く知られた料理の一つであるラーメンはどの様に作られるのか見る事が出来た。日本人が友達と、どの様に自然を一緒に楽しむのか、その在り方が気に入る。
  午後、合田さんの友人を待って碁を始める前に碁の番組を見たが、私の国のテレビは日本の様に教育的とは云えない様である。結論的に言えば、日本人は自然を愛していると云えると思う。
  この場所と、私に対して非常に好意的なこの家族と過ごせて大変満足している。

4月12日 

  目が覚めた後、犬のモモちゃんと散歩に出かけた。Bingoという名前だった私の古い犬に大変よく似ていていろいろな事を思い出させてくれる。愛する動物や人との触れ合いを楽しませる為に人生は小さな機会を与えてくれるものだと考えさせられる。この日は雨。サンチャゴの冬の日に似ている。朝合田さんと碁を打つ。好きな日課の一つであるが碁を打つ事に喜びを感じつつある様に思える。
  午後、
岡野という人と碁を打ちに行く。この場所は碁の本と碁盤で一杯であり、何かインスピレーションを与えてくれる感じもある。彼は真に強い打ち手だ。その後私の家族と国の写真に関して合田夫人とひと時話し合う。彼女は全ての些細な事にも気を配ってくれて私の保護者で優しい。

4月13日  朝の散歩の間に岩とその裂け目に生まれている木について考える。そのイメージが私の気持ちの中へ強烈な印象を与える。きっと木が持っているに違いない力が驚くべきものであるからであろう。それはあらゆる物が全ての予見されたものと戦い勝利を収める。全てのものは力に満ちている。それで、「侍の木」と名付ける考えが浮かんだ。その後、合田さんと碁を打った。最近脳が働いていると感じ始めている。今の生活が喜びを与えてくれる様になっているのだ。合田夫人が彼女の詩作の友達を紹介しに連れ出してくれる。その家には沢山の収集品があり、ノーベル賞を与えられたチリ人パブロ・ネルーダを思い出させる。彼も又多くのコレクションを集めていたからだ。
 午後合田さんの生徒達とひと時を過ごす。皆親しげな人達で夕食後、眠りにつく。
 
八郷在住の詩人硲杏子氏に”バルトの詩”を読んでもらう(第43回日本詩人クラブ賞受賞者)
4月14日    モモちゃんと散歩したくて朝早く起床。毎朝景色の小さな所に注意を払う様になっているが、目に入って来る全てが素晴らしい。合田さんとの碁では負けたと思ったが勝つために戦わねばならないと感じた瞬間があった。少しずつだが碁の道を前進していると思う。昼頃鶏の為の野菜を採り、何種類かの花を植えかえる。花は綺麗なものだ。
  午後子供達に碁を教えるクラブに行った。合田さんが先生だが碁を打つ沢山の子供を見て嬉しくなる。彼らは皆、碁を打つ事を楽しんでいるからだ。その後、合田さんの息子さんの家に夕食に行ったが寿司は美味しくて、この様なレベルのものは食べた事がないので、素晴らしい一日を過ごせた。
 
 合田さんが指導する”子供レッツ碁クラブ”に参加して 
4月15日     雨と寒さの一日が始まった。冬の日の様だ。朝の手合わせの後、インターネットで碁を打つ。本当の碁盤を前に打つのとは違うが人を前に打つ方が好きだ。
  午後私的な碁のクラブに行く。落ち着いた場所で、沢山の碁盤と本棚それに碁を打つ人達という雰囲気である。チリで云うと、よく似ているのはチェスのクラブであろうか。我々も幾つか囲碁クラブを持っているが、その場所は碁だけのものではなく、多目的に使われている。今日は色々な違った相手と打てて非常に面白く感激した。その後家に帰り夕食疲れて就寝。
 
4月16日     本日も雨で家で碁を打つのとプロの碁を並べるだけの日となった。
  午後までの時間は
静かに又早く過ぎた。その後、「きばら」という名前の碁会所に行き、別の強い高段者に出会う。他の人達は、その人を地元の名人と呼んでいた。簡単に皆に勝つ強さの人で、私が打って貰った時は何も出来ないという感じであった。他の人達とも何回も打ち、気持ちの良いしかし厳しさを感じる午後でもあった。合田夫人がおっしゃる様に「頑張らねばね」という事になろうか。
 
4月17日    雪の夜明けで綺麗だが寒い朝だった。合田さんとの朝の手合いの後、インターネットで遊んだ。
  午後鶏の野菜採りの後、ギター宮殿に行った。ギター博物館の様で驚きであった。世界中のギターと世界地図、出所が明示されており、実演もあってリラックスして楽しめた一時であった。その後は人形の展示会を訪ねたが、創作者は「フジ子」さんという名前で、その場所に居てスペイン語も多少話せる人だった。ブラジルとチリに行った事があり山の多い景色が日本のそれと似ていてチリのチロエ島が大変気に入った由。私が一番関心を持ったのは人形達が憂い、悲しみ、郷愁、喜びを、その目に表わす事が出来るという感動であったが、一つ一つの創作が芸術家の人生にとっての特別な一瞬一瞬という事でもあるのだというのが分かる。様々の事を経験した一日であった。
 
 4月18日    朝の散歩の時、沢山のシギ、山シギと野生の鴨を見れて日本の動物群を楽しめたのは非常に嬉しかった。碁の試合は次第に戦闘的になっており、もっと考える必要がある。その後、合田さんの息子さんと土地に肥料をやりに行ったが、ここでは海鳥や動物の糞より自然の植物の堆肥を多く使っている。沢山の大きな毛虫がいて、その大きさに驚いたが合田さんのお孫さんの「綾ちゃん」(4歳)もびっくりしていた。彼女によると多くの子供が、これをマスコットにしているよという事でもあった。
  午後合田さんの友人の一人と碁を打ったが強い人で、検討の中で、石を繋げる事、軽く打つのを覚える事、コリ形になると全体の流れに遅れること等を教授して貰った。その後の合田さんの息子さんの家での夕食は美味しかった。家に帰る時には合田夫人が桜公園まで運転、夜桜の美しさを楽しもうと言われた。真に素晴らしい景色で我々もそう感じたが寒かったのに多くの人達が桜の木の横で写真を撮っていた。風呂に入って全てを忘れた。ここ数日本当に満足に過ごせた。
 
 常陸風土記の丘の夜桜見物    吉野さんと対局
 4月19日    朝起きて真に爽快、元気一杯で犬を散歩に連れ出す。日々周りの景色の細かな部分まで美しさ・素晴らしさを感じさせてくれる時間だ。朝食の後、難しい碁を打つ。いつも死にかける様な石を幾つも作るからだろう。合田さんと鶏用の野菜を採りに出る。
  昼食後は自転車で岡野さんの家に碁を打ちに行く。開放感の故か、自転車に乗るのは楽しい。戦いの碁を何局も打って何かを得る午後となった。夕食後はアヤちゃんと侍ゴッコで遊び大いに笑い、その後直ぐ寝る。
 
 合田さんの孫の絢子ちゃんと仲良しに 絢子ちゃんとチャンバラごっこ 
 4月20日   朝の散歩の後、合田さんが何本かの切った竹の筒の使い方を教えてくれる。水を使って出す音楽的な繋がった音で「シシオドシ」という伝統的な音を出せるか、というものであった。午前中プロの碁を並べ、詰め碁などを研究。
  午後には合田さんがホームセンターで買い物をするのに同行。その後のトモヨシさんとの何局もの碁は戦いの連続で面白いものだった。
 
4月21日    朝合田さんと精米に出掛けて、その技術に感心する。合田さんの友人トモヨシさんと共に碁会所に行ったが5時間連続で打って疲れたが高段者との碁で大変面白いものだった。夕食の時に日本語の格言の入った参考書をいただいた。  
 4月22日   散歩の後、合田さんと朝の碁、その後はインターネット碁となる。昼食は音楽家の人達と一緒で、チリの事につきいろいろな質問を受ける。キセさんと一緒に犬の散歩中彼女から今までの人生についての話を多少聞く。午後合田夫人の友人を訪ねたところ集まって色々な国の音楽を聴いていた。その後、合田さんの息子さんのアケオさんの家に夕食に行く。夕食の準備の間に、アヤちゃんとパンダ、うさぎ、コアラで遊び、風呂の後、マンマと私が呼んでいる合田夫人のヒロコさんと歌を歌いながら家に帰り大いに笑う。楽しい一日であった。  
4月23日    散歩の後、合田夫人の友人の家に行き、刀を手に持ったら、どういう風に感じるかという事を経験し感動。素晴らしいその家に2時間ほど居た後、囲碁大会に参加、何人かの友人とも会い、プロの方と2回打つ。もっと詰め碁を勉強すれば強くなるとのコメントを貰った。非常に上手にスペイン語を話す何人もの人達とも知り合ったが参加者の多い碁会であった。カードを使ってレベル別に進める方式に興味を持った。
  近くの旧家田村家を訪ねる  日本刀を素振り
NPOの総会で紹介される 三段格で参加し3勝2敗
 4月24日   大会2日目、朝早く起き、会場に行く。私の国を襲った地震に対し、連帯感を示そうという主旨の募金を行っていただく。残りの試合を消化し、プロの方が高段者の方との碁を解説する。
  大会の後、岡野さん宅を訪問、筍を採り食べたがヤシの子(パルミート)に似ていた。同氏宅で碁も楽しむ。
4月25日    囲碁大会の後の休息日で朝アヤちゃんと遊んだ後、大会優勝者と一局打つ。アヤちゃんの両親と筑波山に登り、実現させたい希望を木の札に書くそうで、彼らは何か願い事がある度に寺に行く由。坊さんが後で木札に祈りを捧げていた。伝統的な結婚式も見る機会を得たが、その場所は人が一杯でこういう経験はないので、非常に面白い日になった。  
4月26日   時計を使っての朝の合田さんとの碁の後、東京行きのバスに乗る為、停留所まで送って貰った。東京訪問は初めてなので、興奮気味。
  東京では阪本さんが待っていてくれて寿司を食べに行ったが種類が多く、回転式セルフサービスで食べて食べてというやり方に驚く。その後、囲碁サロンで阪本さんの友人と会い、スペイン語を話せる人達が相手だった事もあってか愉快で気持ちの良い碁を打つ。その後夕食・就寝。
東京で一番複雑なのは地下鉄の接続で数が多くて地下街になってもいて迷い易いと思うが、その秩序と各線の分け方に感心する。
 
 4月27日    朝、徳川家一門の作った庭園(
(小石川後楽園)に行ったが素晴らしい所で、瞑想し心を落ち着けるのに向いた場所だが一言で云えばインスピレーションを与えてくれる所という事になろうか。阪本さんから庭園では往々にして良く知られた場所や景観をミニチュアで見せることも多いと説明を受けたが、鷹に因んで建てられた碑と月を映す橋がロマンチックなものと思えた。昼食の時に日本人の作法について少し説明して貰った。
  昼食後、囲碁
サロンへ行き、Michael Raymondプロ及び阪本さんの友人達からも指導を受けた。阪本さんが気に入りの場所での夕食に招待してくれて非常に楽しいひと時を過ごせた。今までの人生の中での様々な話題に触れ、友情の絆を深める事が出来た。
 
 4月28日    東京を離れる日は猛烈な雨で明けた。サムライ坂本竜馬の一生、西洋への開国並びに将軍家と天皇家の戦いを展示した博物館に行った。博物館にも興味を持ったが、多くの人が博物館の空間を埋めている事も印象深かった。チリでは相当重要な日以外は空いているのが普通だ。
  昼食後合田さん宅に帰る前に日本棋院支部に寄り東京のバスターミナルまで阪本さんが見送ってくれた。道が混んでいて車中東京湾を楽しみながらユックリと帰ったが石岡では合田さんが待っていてくれて、二週間に一度の割合で子供達に碁を教える所を訪ねる。子供達と碁を打つのは楽しいものだ。その後合田さん一家と夕食、アヤちゃんと一時遊ぶ。
 
 4月29日    朝の散歩に続き東京で得た幾つかの助言が効くか試して見たかった事もあり、合田さんとの碁を持ちどおしい思いで楽しむ。家の手伝いと碁の勉強と続く。
  午後は松田さん他との碁だったが、皆戦いの碁で多少腕が上がったかと感じる。
就寝。
 
 4月30日    朝早く起き、散歩。早起きは自然に囲まれているからであろうか。その後、合田さんとの朝の対局。土地に肥料をやっている時に小さな蛇を見つけ捕まえ、その後放してやったが、ヘビも散歩をしていたんだと言って笑う。
  午後、幾つかの碁を並べて研究。その後、詩を鑑賞する場所を訪ね、スペイン語を話す人と知り合いになる。自然の森を歩き、自然は他に代え難い贈り物である事を再認識する。
 
5月1日     合田さん一家とのファミリーデーで、そこで食べる動物と植物を展示しているレストランに行った。遊戯道具も有って、これに対する需要は大きいとの事。  
5月2日   土に肥料を与える手伝い、小ネズミに会って驚く。その後、岡野さんの所へ行って碁を打つ。  
5月3日    肥料になる草を刈り、積み上げる手伝い。昼食後碁を打ちにクラブへ行き、午後は世界史の参考書を見て、偉人Charie Chaplinの項で笑う。  
5月4日   朝の散歩の後、アヤちゃんと遊ぶ。キセおよび彼女の女友達とスペイン語で人生について多少話しあう機会を持つ。
  午後は広瀬さんと2局打ち、弱い石の近くから打つこと又戦いの急所を攻撃することという面白い忠告を受ける。
 スペイン語のできる広瀬さんの指導を受ける
5月5日   朝の碁の後、プロの碁を幾つか並べ詰め碁を解く。
  昼食後合田さんの教室のメンバーの一人とチェスをやる。午後には同教室の他の人達と人生の事とか彼らが農業を勉強する理由などにつき話し合う。
 
5月6日   鶏用の野菜を採り、刈った草の積み上げを手伝う。
  午後詰め碁の練習、アヤちゃんとの遊び。夕食後クラブに行き、松田さんと3局、戦いの碁を打つ。
 
5月7日    静かな一日であった。加藤さんにチェスを教えてあげたが同氏はチェスが好きで盤も持っていた。合田さんから新しいマスコット、亀を見せて貰い、「帽子ちゃん」という名を付ける。日中何局かの碁を調べた。  
 5月8日   モモちゃんとの散歩並びに朝の碁の後、午前・午後とキセさん、加藤さんと話をしたりチェスを打ったりして過ごす。彼女等はチェスが中々難しいと思っている様で、私にはスピーディーというカードゲームを教えてくれた。数字に対して直ぐに関連した応答能力を問われるので面白かった。  
 5月9日   苗代のトンネルはずしと草取り、先々に使う堆肥作りを手伝う。昼食の時にテレビでプロの試合を見る。
  午後は相撲のテレビ観戦で合田さんからバルトは彼だと教えて貰って相撲を見るのが好きになる。夜は合田さんの息子さんの所へ行き、夕食、合田さんの生徒と話をしたり、碁を打ったりし、加藤さんとはチェスを一回、それから彼女の友人達からチリほか南アメリカを訪ねた時の事を聞く。彼らはブラジルで農業関係の技術を習い、モザンビークの気候がブラジルのそれと似ている事より、同国で、その技術を使うという考えからのものとの事。彼らの中の一人の息子さんは碁を知っているという事で、碁を勉強してくれればいろいろなものに応用出来て脳を鍛えるのに良いと強調していた。
 
 5月10日   今日は温室の野菜採りを手伝ったが段々野菜の違いが分かる様になってきた様に思う。
  午後、岡野さんを訪ね午後一杯碁を打って楽しむ。
 
 5月11日   午前中の碁の後、図書館に行き、そこでの囲碁大会に参加し12局打って疲れる。一人のメンバーがスペイン語を話せたので、その人から聞いた所によると月に一回大会を開いているそうで、全ての人の対局を記録している由。
  午後子供達を訪ねて碁を打ち、相撲もとって楽しむ。
 
 5月12日    雨の日で碁とか他のゲームで時を過ごす。雨が小やみになった時に草刈りを手伝う。
  午後は相撲をテレビ観戦。一日中本因坊戦をインターネットでフォローし、結果は一目半差で感動する。
 
 5月13日   午前中、雨なのに多くの日本人が散歩していて、驚く。
  午後土地を耕したり、温室に使う金属の設置などを多少手伝う。皆興味深いもので、夜はテレビで相撲を見る。
 
 5月14日   今日はジャガイモの畝作りを手伝って、その後アヤちゃんと遊び、夜はクラブに行って碁を打つ。松田さんとの碁は大変面白かったが、クラブのチャンピオンと将棋も指してボロボロに負ける。  
 5月15日   2回目の東京訪問。増田さんが待っていてくれて弓道を教わる。大変面白くて興味の湧くものであった。それからクラブを訪ねNPOの幾人かの人や席亭と碁を打ったが席亭はすごく強かった。夜はブラジルレストランで会話と食事を楽しんだ。  
弓道の試技 席亭の土屋さんの指導を受ける 
 ブラジルレストランにて  美女に手作りで折った百合をプレゼント
清楽会の皆さんと ホテルで小島さんと対局
 5月16日   昨日と同じクラブに行って埼玉チャンピオンだった若い人及び日本の元チャンピオンに相手をして貰う。昼食時は美味しいソバを食べ、歓迎宴に参加。テレビで見たバルトは負け多少ガッカリ。ホテルに帰ってもう一局打つ。大変為になる一日であった。
 5月17日   最初は外からだけであったが皇居その後東京見物で幾つかの寺、最後に東京タワーに上り、高さの故かアドレナリンが上り、感激。その後、荻野さんのお宅で泊めていただいたが奥様共々大変親切であった。  
浅草にて
5月18日    今日は日本棋院を訪問、私にとっては大きな夢であった。マホメット教徒にとってのメッカ、カトリック教徒にとってのバチカン訪問と同じである。プロの一人その後幾人もの人と対戦、建物全体を案内して貰い種々の部屋を見て、何人かの院生にも会う。感激した。
 5月19日   上野に行って碁の集まりに参加、何局も打ち、沢山のソバを食べる。大変美味しい。碁の集まりの後、居酒屋に行った。
  大変有意義な一週間で多くの重要な場所や驚嘆すべき人達を知った。
5月20日    雨の日で合田さんと朝碁を打ち、昼食後碁会所へ行き、夜は松田さんに指導を受ける。全く碁漬けの一日で好きな事が出来る日々を楽しんでいるものの疲れるのも事実。  
 5月21日   家でプロの碁を並べる。休みの様な一日で全く静かに過ごした。  
  5月22日   午前中プロの碁を並べ、午後碁クラブへ行き6時間で2局打つ。石を打つのに時間を掛けるプレイヤーで驚いたが、概して私は辛抱強くて嫌にはならなかった。  
  5月23日   雨の日で広瀬さんが来てくれて面白い碁を打つ。午後はソバの名人並びに合田さんの生徒達と時を過ごす。トランプで色々なゲームをやり、折り紙を作り、飛行機作りの競争をして楽しむ。  
 5月24日    今日は合田さん及び友人と熱海へ旅行した。4時間の旅行で海に近くバルパライソに非常によく似た場所で気に入った。11階に碁、将棋、麻雀の部屋があった。最初に温泉、サウナに入り、この日は5局打ち、夕食時大いに笑う。  
  5月25日   朝早く起きて温泉とサウナに入り、リラックスする。朝食後最後の何局かを打つ。碁会は終わって7回勝ち、1回負けたが、一位になる。その後美味しいソバを食べに行く。帰りの車中、連碁で一人3回ずつ打つ。旅行はとても気に入り、皆さん丁寧で親切な方々であった。  
 5月26日    雨の日で合田夫人が卓球のプロ佐々木さんを紹介してくれた。佐々木さんから受けた訓練には感激、打ち方、姿勢などレベルを上げる為の修正を続けてくれた。その後先生から貰った詰め碁を勉強。
  午後子供達に教えに出かけたが前より多くの子が集まった。皆熱心で快活な子供達だった。その後、夕食、合田さんの生徒との大会に備えスピーデイーの練習をした。
 
  5月27日    鶏用のレタス採りを手伝う。午後ヒロコ夫人と友人の一人を訪ね漢字の囲碁の書き方、腕の位置、漢字の様々の種類を習い、更には同じ漢字でいろいろな書き方が載っている辞書を見せて貰う。またスペイン語のボレロをCDで聴き、それらの歌が日本で良く知られている事、彼女等は‘‘ベサメムーチョ‘‘が好きだとかいった事も聞く。
  午後、アヤちゃん、アケオさんと遊んで大いに笑う。本因坊戦も見たが本因坊が負け合田さんはファンなので、少し悲しそうであった。
 
 5月28日     朝の散歩で誰が誰を散歩に連れ出しているのか、犬の方か自分かを自問する。しかし、人の性格次第でもあるのだろう。日常決まった事を行うのは、より良くお互いを知り、より多くの物事の理解を深めるという点にあるのであろう。囲碁とチェスの後、堆肥作りとカボチャ、ナス、唐辛子への肥料やりを手伝う。 畑とそこでの色々な仕事が私は好きだ。植えた野菜の緑を見ながらいつまでも居続ける事が出来る気がする。昼食の後、京都についての本を読み、キセと話をする。彼女によると物事はシンプルなほど良いが、考えが足りぬと問題が起こると云う。  
 5月29日     朝の散歩の時、稲田のいろいろな色調を眺めていると見る程に面白くて、これは私が小麦やカラス麦に慣れているからであろうか。今日は米の苗の束を作り、後ほど田んぼに撒く事になるのであるが、3本の茎を持つ様に最高の苗を選ばねばならなかった。その後、野原での昼食と家族の日を楽しむ。  
  5月30日   本日は田植えを行う。合田先生が一歩一歩、腕の位置とか深さとかを我々に教えてくれた。合田さんは農業に深い知識を持っておられて尊敬するし、こういう体験が出来て嬉しい。映画で見て感心するのにも似ている。
 午後温泉に行きリラックスして湯を楽しみ、レストランで食事する。大変為になる一日であった。
 
  5月31日    朝残りの田んぼでの田植えを手伝う。合田さんの生徒の幾人かが我々を手伝いに来てくれた。
 午後は岡野先生と一緒に囲碁を打ちに行き、5時間以上打つ。騒音がなく、静かで場所が気に入ったし、そこの全てのメンバーと対戦、来週の月曜にもお出でという事であった。午後、犬を散歩に連れ出し、合田さんの生徒の何人かと話をする。夕食の後、合田さんの生徒達の所へ行くと、準備中の食べ物を見せて、その名前を教えてくれた。
 
  6月1日    朝、田植えに行き、残りの田んぼを終える。
 午後プロの碁を並べる。静かな一日であった。
 
   6月2日    散歩と朝の碁の後、鶏小屋の掃除をする。鶏の糞を集めて腐敗した草と混ぜると天然の良い肥料になる。長年の農業の研究で鳥の糞は最高の肥料として使える事が分かっているのである。
 午後囲碁サロンに行ったが、全局負けて少し悲しくなったが、世の終わりではないので、それ以上悲しむ事は止める。夕食はアケオの家に行って、その後就寝
 
 6月3日    朝の散歩の時にモモちゃんが相当の発作を起こしユックリ歩かねばならない状況になる。彼の体調が心配になったが、合田さんによると、もう齢なので、当たり前との事。本日は定石を調べ、詰め碁を解く。最近、散歩の時に車に踏み殺されたヘビを見かける事が多く、モモちゃんはこれを見て恐ろしくて飛び上がっている。  
  6月4日     静かな一日で、家で碁の研究。  
 6月5日      午前中、農作業関係で合田さんの手伝いの後、専門家の碁を並べ、又詰め碁を解く。
  午後、歌子さんを迎えに行って、彼女は自分のお母さんの誕生日で実家を訪ねて行った。合田さんの長男以外は合田家の全員が集まり、夕食、皆楽しく過ごす。夕食の後はスピードとドミノをやり、記録の写真を撮ってから就寝。
 
  6月6日     朝の散歩の後、朝食、合田さんとの碁は戦いの碁で定石の知識を深められる様務める。定石を知らないからだが、その後、堆肥の手伝いをする。
  午後は阪本さん、下西さん、今里さんというチリからの知り合いである友人諸氏と再会を喜び、囲碁を打つ。
 
  6月7日     午前中、再度友人達と碁を打ち、合田家族と一緒に昼食の後、岡野さんを訪ねる。友人諸氏は東京に帰り、私は残って碁を続ける。何局も碁を打って満足。
  午後浩子ママとアヤちゃんと一緒に散歩、夕食後アヤちゃんと就寝までの時間を遊んで楽しむ。
 
 6月8日      今日は浩子ママの誕生日で特別な日である。自分の母の誕生日が次の日で覚えていたのだが、2人共性格が同じ又は、行動様式が似通っており、多分その所為で特別な愛情を感じるのであろう。こういう時、人は花を送る事が多いのだが、直接渡した方が感じる事も多くて、良いのではと思う。彼女は喜んでくれて私の喜びも大きなものとなる。一日中プロの碁を並べて研究、また詰め碁を解く。
  午後は浩子さんの友人の幾人かが絵や写真、芸術品を展示しているのを見に出かける。作品の一つ一つが、様々なアイデアや感情を表現していて、楽しめる。その後、家族と寿司を食べに行き、就寝。
 
  6月9日     最近はモモちゃんが高齢の為の病気で散歩に出かけていない。合田さんの生徒の一人のスペイン語を教え、その後西島さんに会う為、我孫子に行く。同氏の先生並びに仲間と昼食。皆さん快活で話好きであったが先生はチリ人で、多分その為、私も相当楽しく話をした。
  その後、囲碁サロンへ行き、西島さんの友人に何局か打って貰う。難しい碁であったが愉快でもあった。終わった所で、記念撮影し、夕食。非常に楽しく有意義な一日で素晴らしかった。
 
 6月10日      午前中は合田さんとの朝碁の後、碁の参考書で勉強。その後、浩子ママの友人に会いに行く。彼女はスペイン語を勉強しており、桜公園(花は散っているが)や古民家等石岡の重要な場所を回る。美術館にも行き、その後、一緒に昼食。家に帰ってから浩子ママが友人と過ごしている間、休息ならびに碁の研究。
  午後は静かでアヤちゃんと遊び家族との夕食を楽しむ。
 
 6月11日      モモちゃんが元気で、いつもより長い散歩が楽しかった。彼女はしばらく休む必要があったのであろう。一日中詰め碁と前に打った何局かの碁の棋譜を見直す。落ち着いた一日であった。  
 6月12日      朝の散歩と朝碁、その後は囲碁の勉強。
  午後、野菜を作る為の豚の肥料を撒く仕事の手伝い。豚小屋で驚くほど大きな豚を見かける。豚を管理して、その副産物を売る様にするのだが、臭いがきついので、働いている人達が終始マスクを付けているのであろう。広瀬さんが訪ねて来てくれて、何局か打つ。見直してアドバイスを受ける。大変優しい。
  夜はアフリカの楽器を弾く若者グループと会い、私に跳ねるネズミの話をしてくれた。話の後で、夫々が話の印象につき意見を述べるのだが、私には祭りの様に見え、日常生活を考え直してみる時の様にも思えたが、自分に自信を持って、自分が得たいものに向かって戦うという事なのかと考える。
 
 6月13日      今日は半分寝ぼけ眼で起床し散歩も目を瞑った状態でモモちゃんが行きたい所へ引っ張られて行く始末ながら、散歩で息を吹き返した。その後の素晴らしい朝食と碁で元に戻る。昼食前に地ならし並びにゴミ取りを行う、その間、合田さんはネギを植え、再度土の開墾を行う。
  夜に愛情問題を扱う日本映画を見に行ったが、とても気に入る。特に冷酷な呑み助の父親が飲むと歌いたくなるという役どころで、その演技が良かったし、母親は夫が浮気を始め様々な間違いを犯すのに彼を愛し続けるという感動的なもので、多くの観客が自分の家庭の事を思い出してか、あるいは又愛情とは何なのかという事を考えてか、見終わった時は泣いている様なものだった。
 
 6月14日      雨の一日で午前中、家で研究資料による勉強、午後には岡野さんの家に行って沢山の人と碁を打ち、疲れ切ってしまう。家に帰って夕食、夜はあやちゃんと遊び、笑い、彼女との時を楽しむ。  
 6月15日      午前中、米の田んぼの草取りを行ったが、田んぼに入ると足が泥の中に埋まり、子供の頃、母親が私に「服を汚すんじゃないよ」とか「汚れるよ」とか言っていた顔を思い出し、リラックス出来て楽しい。
  午後吉田さんと、ある碁会所に行き、夜は浩子ママが自分の作った芸術作品を見せてくれる。絵とかスケッチを私は好きで素晴らしい作品を沢山持っていて感心する。
 
  6月16日     雨が降っていて家に居た後、佐々木プロの卓球指導を受けに行き、2時間ほど種々の動きを教わる。立ち位置を直してもらい、レベルが上がる様、いろいろアドバイスを受ける。その後、彼の家族と一緒に昼食。楽しかったが疲れもした。
  午後にも雨が降り耐え難いほどの暑さで皆汗をかく。その後、あやちゃんと遊び、いつもの様に笑い歌い、家族で夕食。夜にはチリが出場したサッカーの試合を合田さんと観戦する。チリが勝ち喜ぶ。
 
 6月17日      朝の散歩の時、今までよりモモちゃんの意欲の強さを感じたので長めの散歩とする。その後、合田さんとの朝碁。朝食後、豆植えの手伝い。前日までの雨で土地が濡れていて私の重量で足が簡単に入り込み面白い仕事であった。
  午後はモモちゃんが朝の散歩で疲れた様で、短い散歩となる。その後土に豚の糞を混ぜた肥料撒きの手伝い。
  夜は家族との夕食の後、松田さんを訪ね碁を打つ。彼はいつでも待っていてくれる。
 
  6月18日     今日は寅パパ(合田さん)とバスで東京に行った。上野のバスstopで降り、歴史博物館を見学、仏像・刀・陶器・銅製品・木材の組み合わせ作品・絵画・書・侍の武具着物地図・衣服などを含む日本の歴史が分かる各室を回る。博物館の一つ一つが私を嬉しくさせてくれる。その後。日本棋院へ行き何局か碁を打ったが、プロの女性とも対戦、高段者の女性と打った経験はなく新鮮な感じであった。碁の後はラーメンを食べに行ったが美味しかった。帰りは通勤時間帯に当たって混み事故が起こった。夜にはアケオとマユ子が帰りの駅まで見送ってくれた。家では浩子ママが夕食を準備して待っていてくれたが、ラーメンを食べ過ぎて、これ以上入らなかった。その後、就寝。  
  6月19日     静かな日でモモちゃんは雨が嫌い・天気の悪い日が嫌いで、2分間だけの散歩となる。詰め碁を解き、チリの家族に何枚か絵ハガキを書く。
  昼食後、米の草取りをし、午後には広瀬さんが来てくれて何局か楽しむ。私らが打っている碁盤の上で蝶が舞って愉快であった。広瀬さんに別れの挨拶をしたが、来年はチリに来るとの事だった。
  夕食後、日本とオランダの試合を見たがオランダが最低点差で勝つ。
 
  6月20日     午前中手動の機会を使って田んぼの雑草取りを手伝う。雑草が泥の中に残っている事が少なくない。ザリガニが結構いてチリでは、これを食べるが美味しい。午後は落ち着いた日となり、父の日を祝ってFamily dayで休む。  
 6月21日      午前中は詰め碁を幾つかチェック、午後岡野さんの家に碁を打ちに行く。今日は中村光弘さんが楽健法を教えてくれた。楽健法は足で行うマッサージで大変面白いが先生になるには経験が必要で相当訓練しなければならない。夜はチリが1:0で勝った試合を見て喜ぶ。  
  6月22日     今朝の散歩中モモちゃんは随分エネルギッシュであったが、大変幸せな時にしばしば発作を起こす。その後は詰め碁の研究。午後竹の子を採りに森に行く。森は深く素晴らしくて中に入るとエネルギーを一杯貰える感じがする。夜はマッサージの先生と練習、体の位置を変えたり、動きが良くなる様なアドバイスを受ける。先生は親切でプロとはという観点から細かい事まで注意を払っていると感じた。  
  6月23日     今日も又東京に行った。午前中はスペイン語の手伝いで、エネルギー、超常現象、チリ原住民の事、仕事や遊びの事など、いろいろなテーマについて話した。その後、囲碁サロンに行き、3人の先生に会ったが皆さん親切で熱心な人達であった。席亭とその先生である蒲原ひさひろさんから非常に綺麗に作られた「碁に感謝」という名前入りのタオルと特別な棋譜を贈られる。子供達に碁を広める為に作られたソフトウェアー「目」を見せて貰った。子供達は非常に熱心で囲碁を愛している感じで、こういう皆さんとご一緒出来るのは大変嬉しい事である。夜はスペイン語を習っている 友人達と夕食に行き、南米の事や人生の様々の問題を話し合い大変楽しい時を過ごした。  
  6月24日     非常に暑くて早く目覚める。ここの湿度は高いので私には息苦しく感じられる。その後土地に肥料を撒く手伝いをしたが、最近の雨で簡単に足が土の中に沈んでしまう。
  午後は動物達の囲いの整備を手伝う。雌山羊を探しに行く。山羊の名前はミルコだが私は「ブランキータ;白い子」と命名してやった。新しい家族の一員で大変綺麗なので皆さんが気に入っている。午後中、皆が、日本のこの次の試合の事で期待を高めている感じられた。
 
  6月25日     朝起きると合田さんが試合を観戦していて2:1で勝っていたので満足している様だったが、デンンマークが一点返し、最後は日本が追加ゴールを決めて3:1となり残り16チーム入りを決定。その後、散歩をしたが、途中で卓球の先生に会う。先生も日本が勝って満足していた。囲碁の勉強では詰め碁をやった。午後には草切りの手伝いをし、アケオの家で夕食。その後、松田さんを訪ね対局、終わった後で、テレビでフットボール・ワールドカップを観戦、選抜されたチームの動きについて意見を言い合う。  
 6月26日      朝早く起きて散歩。気温が高くて色々な種類・色の蝶々が見られて魔法使いの話の中に居る様だった。田んぼの掃除を手伝っている時に亀を一匹見つけたが亀は好きで大変嬉しく思う。
  午後は休んで詰め碁を解く。夜にはアケオの家で美味しい夕食を食べた。
 
  6月27日     本日は落ち着いた、平和で静かな一日であった。自分の昼食の為のものをスーパーマーケットへ買い物に行ったがアヤちゃんは私が迷子にならぬ様にと案内役を引き受けてくれた。
  午後にはコンサートと合唱があり、我が家の主が2人出演した。今まで見た中で一番綺麗な演目で印象付けられ、楽しんだ。  良く響く合奏グループの時はアヤちゃんとリズムを取りながら階段席で踊り楽しく過ごせた。次の合唱では声の違いを聞き分けられる様、務めた。聞いて楽しむ人にとっても、聞かせる人にとっても、心に響く贈り物であった。その後、アケオの家に夕食に行き、ワールドカップの纏めと韓国対ウルグアイの試合を見た。夜は京都への大旅行の準備をした。
 
  6月28日     今日は早起きして散歩したが、モモちゃんは元気で満足げであった。その後、吉野さんとの京都行きの準備をし、石岡駅で東京までの急行、その後、京都まで新幹線と乗ったが、サービスは飛行機並みで広さは飛行機以上で、大変快適で速くて安全で大満足。
  京都ではNPOのメンバーがバスでホテルに行く為、待っていてくれた。既に交流していた人達が多く、大変嬉しかった。ホテルでは2日間に渡る予定の説明の後、その日の試合を開始、夜は夕食時何人ものメンバーがスピーチし、私は、こういう機会を与えていただいた事に感謝の意を伝えた。その後、公式戦の最後の試合を行い、温泉に行く。夜もいろいろな友人と碁を続け、楽しい夜となった。この夜にチリはブラジルと試合があって、皆さんが(チリが)勝てば良いねと言ってくれたが、私は良くて引き分けではないかという意見であった。ブラジルとの今までの試合をビデオで見ていたが、良い成績は残していなかったからだ。
 
 6月29日   朝食と最後の数回の試合の為、早起きする。自由時間のある人達はプロに挑戦するかお互いの碁を打つかしていた。昼食の後、表彰式があり、再度地震に関連したチリへの協力金が集められた。皆さんが気を付けて旅行しなさいよ又囲碁の勉強も頑張って、と言ってくれて、皆さんと交流出来て本当に嬉しかった。
  午後、吉田さんというチャンピオンになった事のある非常に強い若いプレイヤーを待つ間に、久保さん、西島さんと何局か碁を打った。吉田さんには勝てなかったが、強くなるには勉強するのが基本である事が再認識出来て役立った。吉田さんは定石と そこから派生する種々の違った対応を簡単に解説出来て、私が間違ってきた所を解き明かしてくれて非常に良いアドバイスが得られた。この方と打てたのは幸いであった。寝る前に久保さんと打った碁は楽しくて又翌日から2日間のスケジュールについても説明をいただき、歴史的な場所の案内を引き受けて貰えるのは非常に親切だと感じた。
 
 6月30日   奈良と大阪の名所見学の為、朝早く起きる。奈良へは久保さんと吉田さんが同行してくれて、東大寺を訪問、大仏には感嘆。多くの鹿が自由になっている公園では調和が保たれていて気に入った。この様な動物と接するのは初めての経験である。寺を囲む森は建物と同じく素晴らしい。金剛力士の番人は正に脅威を与えるもので、凶暴で巨大である。その後昼食、日本のピザとタコ入りサラダを楽しむ。タコは非常に美味しかった。その後、チリと日本の友好記念館の一つに入り、吉田さんとは別れて旅を続ける。法隆寺は素晴らしく綺麗で、仏像の種類も多く、入口のパゴダも好きになった。その後大阪城の記念塔を見学。正面入り口の所だけは良いが内部は現代風過ぎて私には魅力のないものであった。夜は京都のビルの屋上で夕食をとったが、見晴らしに特徴があって大変良かった。人生のいろいろなトピックにつき話が出来て久保さんとの夜のつどいを楽しめた。  
 7月1日   この日は京都の重要な場所を回る事となった。金閣寺に始まり、銀閣寺、岩の庭園のある竜安寺、最後に人類の遺産である二条城で締めくくったが鶯張りの廊下は気に入ったし、限られたスペースに素朴な感じに作ってある岩の庭園は特筆に値する。その後、雨が降り始め食事をして、京都駅でお別れとなった。私にとっては全てが感動的なものであった。夜には合田さんが石岡の停留所まで迎えに来てくれて再会を喜んだ。  
 7月2日   この日は落ち着いた一日で石岡の友人との囲碁を楽しんだ。別れの日であったが、一番良いのはやはり碁を打つ事だと思えた。また将来皆さんと再会出来ればと思う。
  午後はモモちゃんとの散歩だったが、彼女は元気で、どの様に生きるべきかの先生ではないかと思う。夜、合田さんの生徒達がお別れ会を開いてくれて皆さん一人一人が作った料理を楽しんだ。また私にプレゼントをくれて皆がスピーチをして又スピードで遊びもして、この会合を過ごせた。
 
 7月3日   今日は帰国前日で朝は元気に起床、モモちゃんとの散歩は彼女がエネルギッシュで普通より相当長いものになった。その後、私の家に帰る為のスーツケースの掃除と整理となる。アヤちゃんと我々の気に入りの歌、クイーングループの‘‘バイスクル‘‘、アルプス一万尺と続き、何時間も一緒に遊ぶ。それから女友達のキセが働いている所へ、 合田さんと共に昼食の為に訪ねる。碁を打ってスーツケースの準備を終わる。夜にはアケオ、アヤちゃん、マユコ、浩子ママ、合田パパと送別夕食会を持つ。  
 7月4日   別れの日で「サヨナラ」なのか「またの日まで」なのかハッキリ分からないが、私自身の成長の為に多くの事を経験出来たし、日本人の皆さんや日本の家族とは何とか再会したいので、「また会う時まで」と言いたい。日本滞在中私を助けてくれた全ての人、この国での滞在を心楽しいものにしてくれた全ての人に感謝する事だけが残されている。ご一緒出来た人達は皆大変親切で、優しく、快活で、誠実また魅力的であり、前向きな気質の人達であった。合田さん家族には、特に合田さんにはこの美しい国で滞在する場所を提供いただき感謝したい。農園の多くのものを大事にする事を学び、日本の文化についても学ばせていただきました。囲碁に関しては奥が深くて少しだけ棋力を上げたかも知れないが未だ全体が見えていません。今日は合田さんの家の周りに住んでいる全ての友人に別れを告げたが、皆さんから特別に親切さという贈り物をいただき、悲しむ様な気持は出せません。天国に悲しみはないのです。
  空港では西島さん、阪本さん、合田ファミリーが別れを言いに来てくれました。
  この度の機会を与えていただいた事に感謝いたします。
敬具
オスバルド・アントニオ・モレノ・ベガ
 
モモちゃんとお別れ 吉野さん宅へあいさつに
長屋門をバックに 田園風景をバックに
空港でHIROKOママと ゲートに向かう


          
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